ごあいさつ

世紀を超えて刻まれる大谷学園の歴史が今、未来への幕を開ける。

大谷学園は、明治42(1909)年、南御堂の膳所を借りて開校した裁縫女学校から始まりました。同校は開祖である祖父左藤了秀の「次代を担う母親たる女性に知性と心の教育を」という想いから出発しました。

その小さな女学校が、多くの方々の支えによって大きな成長を遂げ、創立100周年を迎えることとなりました。幼い頃から学園の歩みを目にしてきた私にとっても、100周年という節目に立ち会えることは非常に喜ばしく感慨深い想いが胸を満たしています。

学園の歴史を振り返ったとき、大きな出来事として心に刻まれているのは、やはり第二次世界大戦中の体験です。校舎は軍需工場となり、教育活動を停止せざるを得ない過酷な状況でした。創立からひたすら学園発展のために力を注いできた左藤了秀は、そんな学校の様子を何よりも心配していました。

自らの目で無事を確認したいという想いから、高齢で床に伏しがちだったにもかかわらず、木炭車を手に入れて学校を訪れた姿が印象に残っています。
終戦後まもなく祖父了秀が私を枕元に呼び、「これからは女子教育の重要性が高まり、女子も大学で学ぶ時代になる。大谷学園にもぜひ大学をつくってほしい」と遺言のように告げたことがありました。その言葉を必ず果たすべき使命とし、校祖の悲願であった大谷女子大学を開学したのは、学園創立60周年を目前に控えた昭和41(1966)年のことでした。南河内の地域文化発展の拠点となる役割を担い、平成11(1999)年には大谷学園90周年記念施設として敷地内に博物館を開設しました。

さらに100周年を前にして、薬学部の開設という夢も果たすことができました。地元の薬剤師の方々とも提携を深めながら、さらなる地域貢献を目指しています。この薬学部開設に伴い、男女共学制へと移行し、名称も大阪大谷大学へと改称いたしました。これは大谷学園にとって新しいステージの幕開けとなる改革でした。

そして100周年を迎えた今、また新たな未来に向かっての改革が始まろうとしています。「報恩感謝」の精神を守り、受け継ぎながら進化していく学園の姿をぜひご高覧ください。

学校法人大谷学園 理事長・学園長左藤 恵

学校法人大谷学園 理事長・学園長 左藤 恵

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